ダニイル・ハルムス

不自由でも自由。
真面目なめちゃくちゃ。
不幸な喜劇。
子供用の毒。


この不思議な音

 















































 

このサイトでは、20世紀前半を生きたロシアの詩人、ダニイル・イワーノヴィッチ・ハルムスの作品を翻訳し、公開しています。
 ハルムスは、1905年から1942年にかけて、ロシアに生きたアバンギャルド作家・詩人です。オベリウという芸術家のグループをつくり、主に20年代から30年代にかけて活躍しました。
 しかし当時のロシアでは彼のような芸術形態は認められず、反体制を疑われて弾圧されました。彼は作品発表の場を奪われ、幾度か逮捕され、最後には刑務所内の精神病院で餓死しています。
 生前に発表を許されたのは子供用の詩などごくわずか、残りはすべて死後に友人の手によって発表されたものです。
 ハルムスの文学はソビエト時代には検閲に通らずほとんど出版されていません。そのため、ペレストロイカの時代になるまで、ハルムスの名を知る人はロシア国内でもそれほどいませんでした。
 ところが近年になり、かつての遺作が次々と発表されるや否や熱烈なファンが現れ、今や猛烈な勢いで再評価が進んでいます。その一風変わった奇妙な作風は、作家自身の悲劇的な生き方とあいまって、遠くヨーロッパでも日々、新しい愛読者を獲得しているのです。

 
    
*    *    *


 ここでは、日本ではあまり翻訳されてこなかったハルムスの作品を出来るだけ数多く紹介したいと思います。また、それほど長くない場合はなるべく原文を提示しますので、ロシア語の読める方は、原文と訳文を比べてみつつ、自分なりの解釈をしてみてください。ハルムスの作品は語呂合わせや謎賭け、ロシアの風俗習慣などにひっかけた洒落など、読み方や解釈によって訳がまったく違ってしまう作品が数多くあります。もし新しい解釈や疑問、面白い訳やアイデアがある場合は、どうぞメールをください。または、BBSに書き込んでください。日本ではまだ開拓されていないハルムスの世界が、みなさんの力で豊かになることを期待しています。





も く じ 



                   ハルムスについて。

                   ハルムスの作品

                   BBS


                   E-mail

                   Profile 原 朝生


      

 

  本サイトの挿絵は、
ほとんどが画家・河原朝生さんの作品です。
 挿絵の著作権は河原朝生さん、
翻訳の著作権は私・カチカに帰属しています。
 引用・転載等なさりたい方は、事前にご相談ください。